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翡翠(ヒスイ)の「硬玉」と「軟玉」ってなにが違うの?中身は別モノ!

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翡翠(硬玉と軟玉)

翡翠(ヒスイ)って聞くと、鮮やかな緑色の宝石を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、
実は「硬玉(ジェダイト)」と「軟玉(ネフライト)」の2種類があるって知ってましたか?

同じ翡翠でも、中身はまったく別モノなんです!


翡翠ってどんな石?

翡翠には、以下の2種類があります:

硬玉(ジェダイト)軟玉(ネフライト)
化学式NaAlSi₂O₆Ca₂(Mg,Fe)₅Si₈O₂₂(OH)₂
鉱物の種類単斜輝石(ヒスイ輝石)角閃石グループ(透閃石・緑閃石)
硬さ(モース硬度)6.5~76~6.5
比重約3.3~3.5約2.9~3.1
見た目の光沢ガラス光沢ガラス~絹糸光沢
色のバリエーション緑、白、紫、青、赤など緑、白、灰色、黄色、褐色など
条痕(こすった跡)白色白色

同じ翡翠でも、組成も、でき方も、性質も違うんですね!


歴史をちょっとのぞき見!

  • 中国ではなんと5000年以上前から「軟玉(ネフライト)」が使われていたそうです。
  • 皇帝たちの装飾品や、祈りに使う道具として大切にされていました。
  • 18世紀以降、ミャンマーから「硬玉(ジェダイト)」が入ってきて、清の時代に大ブームに!
  • 日本でも縄文時代から翡翠が使われていて、糸魚川産のものは世界的にも有名なんです。

どこでとれるの?

  • 硬玉(ジェダイト):ミャンマーが一番有名!他には日本(新潟県糸魚川)、グアテマラなど
  • 軟玉(ネフライト):中国、ロシア、ニュージーランド、アメリカなど世界各地に分布

どうやって見分けるの?

ぱっと見は難しいけど、こんな違いがあります:

  • 硬さの違い:硬玉の方がちょっと硬い(専門家は刃物などでテストすることも)
  • 🌈 色と透明度:高品質な硬玉はとくに鮮やかな緑色で透明感がある(「インペリアルジェード」と呼ばれたり)
  • 🧪 プロの分析:最終的には専門機器で成分を調べるのが確実!

宝石としての価値は?

一般的には硬玉(ジェダイト)の方が高価とされています。
透明感があり色が鮮やかだと、コレクターやジュエリーファンの間で人気が高いんです。

でも軟玉にも、しっとりと落ち着いた美しさがありますよ。


パワーストーン的な意味は?

翡翠は昔から「魔除け」「長寿」「繁栄」「調和」を象徴するとされていて、
お守りやヒーリングストーンとしても人気です💚

「心を落ち着かせたい」「人間関係を良くしたい」といった願いを込めて持つ人も多いです。


お手入れのポイント

翡翠はそこそこ丈夫だけど、こんなケアがおすすめです:

  • 🧼 柔らかい布でやさしく拭く
  • ☠️ 強い薬品はNG!
  • 🚫 超音波洗浄は避けた方が◎
  • 💥 衝撃に注意!

さいごに

「翡翠」とひとくちに言っても、硬玉と軟玉ではまったく違う鉱物というのは意外ですよね。
見た目や歴史、パワーストーン的な意味にもそれぞれの魅力があるので、
自分に合った翡翠を選んでみるのも楽しいですよ♪


参考リンク